信仰―法話コーナー

法話

日々感謝【2017年12月の法話】

師走、早いもので今年も残すところあと一月となりました。

一年を振り返ると悲喜交々、今年も様々なことがありました。嬉しいことなら良いのですが、自然災害・事故など「今年も」というには悲しい出来事もありました。特に七月初頭に起こった九州北部豪雨では甚大な被害が出ました。犠牲になられた方、今なお行方不明の方もいらっしゃいますし、避難生活を余儀なくされている方、住み慣れた土地を手放さざるをえない方もいらっしゃいます。甚大な被害は一次的にもたらされたものではなく、未だに深い傷を見せているのだと感じます。

また私たち広島に縁のある者にとって、三年前の夏に起きた広島土砂災害も決して忘れてはならない出来事です。車で近くを通ることがありますが、その露わになった山肌と更地になってしまった土地、今も続く重機による工事の様子を見るたびに災害の傷の深さを感じます。三年以上も経っているのにと…。

被災された方々の心中を察するに余りあることですが、当然のことながら、そこにはいつもの生活があり、家族があり、普通に日常が流れていたはずです。その日常が、家族や住まいが突然に奪われてしまう、壊されてしまう、その悲しみや恐怖は計り知れないものです。そして避難生活などの続く苦悩。

私たちは、普通に日常を送ること(ができること)を当たり前のように感じて過ごしてしまっているのではないでしょうか。普通に日常を送ることの有難さに気付くどころか、その日常を当たり前のことと感じ、時には不平不満さえ感じてしまいます。そしてその不満から欲が涌いてしまう、自分の境遇を嘆いたり、他人を羨ましく思ったりしてしまう。

でも少し意識を替えて、普通に日常を送ることの有難さに気付くことができるなら、ただ一日一日を無事に元気に過ごすことができるだけで幸せと感じられるでしょう。況してや家族や友人が笑顔で過ごすことができるなら、さらにはその幸せをかみしめて感謝ができるなんて、この上ない幸せのはずです。

神仏にお参りされる方のなかには、多くの悩みや苦しみを抱えている方も勿論いらっしゃることと思いますが、三鬼大権現さまにお参りされる皆様のように、神仏に感謝の気持ちで手を合わすことができる方は本当に幸せであることの証しなのではないでしょうか。どうぞ日々感謝の気持ちを大切に。

合掌

(日高 誠道)

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