信仰―法話コーナー

法話

供 養【2016年8月の法話】

孟蘭(う ら)盆会(ぼん え)のことを、略してお盆といいます。毎年、七月あるいは八月の十五日を中心に、十三日を迎え盆、十六日を送り盆といい、十三日から十六日までの四日間がお盆の期間となります。お盆には先祖や故人の霊が帰ってくるといわれ供養します。六○六年(推古天皇十四年)に始まったといわれています。大聖院でも毎年八月十日に十一面観音様のお盆の追善供養会が執り行われ、大勢の方がお参りに訪れます。

地域によっては、旧暦や月遅れで行うところもあります。お釈迦様が、餓鬼道に落ちて苦しんでいる弟子の母親を、供養によって救ったという説話にもとづき、先祖の霊を供養する行事です。十三日の夕方に迎え火を焚いて霊を迎え、十六日には送り火を焚いて送ります。

お大師様の性霊集という中に多くの先祖供養の達?を残されています。「故藤中納言の為に十七尊の像を造り奉る願文」には「この良縁(善行)によって尊霊をたすけたてまつらむ」とあり、「笠大夫、先妣の奉為に大曼荼羅を造り奉る願文」には「この妙業(曼荼羅造営供養)によって先慈(亡母)をたすけ奉らむ」とあります。いずれも先祖のための各種善行があの世での先祖の霊魂を助けることになるという趣旨のお言葉です。また、正法眼蔵・佛経には「…この經のわれらに受持讀誦せらるるは、經のわれらを摂取するなり…」つまり、「我々がお経を読むことができるのは、お経が我々をすくってやろうとされているからだ」、という意味です。これを演繹すれば我々が神社仏閣にお参りし、墓参りや先祖供養をするのは神仏や先祖がそのように呼びかけて下さっているからであり、巡礼するのは札所の仏様がわれわれを救ってやろうとお考えになって我々を招いてくださっているからとなります。

供養しているつもりで、実は供養されていた。と、いうことでしょうか。いずれにせよ、お参りさせていただくのは我々自身の為にもあるわけです。お盆やお彼岸などだけでなく、毎日懺悔と感謝の気持ちでお参りさせていただいてみてはいかがでしょうか?

合掌

(酒井太観)

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