信仰―法話コーナー


法話

ことば【2010年7月の法話】

 先日、弥山で仕事をしていると、正装された女性の方と、ラフな感じの服装での男性の方がお参りに来られました。男性の方が、私に質問されました。私がその質問にお答えをすると、それを聞いていた女性の方が、自分の感じた気持ちを素直に言葉にされました。その言葉は、その女性が言われる様な言葉ではない内容で耳をうたがいました。
 「人は外見で判断してはいけない。」とよく言われますが、私も確かにそうだと思います。
 私も自分では普通にしているのに、傍から見ると「怖い顔をしてる。」といわれます。
 その女性も親しい方と一緒だったから、いつも通りに話されたのでしょうが、耳にした私は、「えっ、もしかして、今の言葉は、この方が言ったの」と思いました。
 先日もテレビを観ていたら、若い女性のタレントのプライベートの交友関係の映像が、流れていました。その発せられた言葉はまさしく男性言葉でおおよそイメージとはかけ離れたものでした。正しい言葉を使うことは案外難しいものですが、性別・年齢に見合うその人らしい言葉を使って欲しいものです。古来言葉は言霊といって言葉一つ一つには重みがあり、魂が宿ると言われます。実際にその言葉で一国の総理が辞任しなければならなくなる程です。荒々しい思いやりのない言葉は武器になりますが、おだやかでいつくしみの言葉は癒しにもなります。さらに難しいのは、同じ言葉でも相手にどのように伝わるかが、その時の相手の受け取り方によって違う事です。
 考えが変われば、言葉が変わる。言葉が変われば、行動が変わる。行動が変われば、運命が変わる。という言葉がありますが、人の思いや、正しい言葉を伝えるには、正しく考え、正しい行動をしていないと、正しい言葉も使えませんし、相手にもなかなか伝わりにくいものです。ちょっとした事ですが日頃から気を付けたいですね。

(福嶋範道)

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