信仰―法話コーナー


法話

DNA【2010年6月の法話】

みなさん、テレビや雑誌などで手相占いを見たことはありますか?生命線や頭脳線、感情線などあり、様々な事が分かるそうです。年々その手相も変わってくるとも聞きます。手相を変えたい時は、赤いペンで書くとか…しかし、なかなかすぐには変わりませんし、変わったとしても大きな変化は見られないというのが実際のところのようです。
仏教では「輪廻」という言葉があります。人間は生死を繰り返して転生・流転するものであり、善悪の業因によって次の世の生まれる所が決まるという教えであります。業とは「行為」を意味しますが、それとともにその行為のもつ影響力をもさします。行為といっても身体の行為だけでなく、言語行為と精神行為も含まれます。(身口意の三業という)また影響力というのも単に一生の間に起こりうる影響力だけではなく、来世にまで続く影響力も含まれます。さらにこの業は、単に個人存在の運命を左右するだけではなく、生き物ならぬ自然世界の運命にも作用を及ぼします。例えば業を「遺伝子」「DNA」におきかえてみると、これによって、生物の身体的・性格的情報が子孫に伝えられる。つまり業という「DNA」は人間の体を乗り継いで半永久的に生き、影響し続けていくのです。
そう考えますと、前世の業や親またその親によって受け継がれ、今日の自分の手相(相とは姿、形を表します)があるのも必然であるということになります。だから今どのように思い、考え、行動し生きたか、それが積み重なり自分の将来、そして子や孫、生まれ変わった自分に受け継がれるのです。だからこそ、正しく生きていかねばなりません。
しかしながら、生きている限り困難に出会い苦しみが伴います。「一生懸命やっているのに、なんで!」「自分ばかりがどうして!?」と心の軸がブレる時があります。だからこそ心穏やかにいられるように、三業を祓い清めるお参りが大切になってくるのでしょう。そしてこの功徳の種(良い業)が子や孫へと受け継がれていくのです。

(酒井太観)

◆◆◆法話のバックナンバーはこちら◆◆◆



戻る 

NMJNet Market Japan Corp.