信仰―法話コーナー


法話

お布施のこころ【2009年7月の法話】

私は先日雨の中を歩いていて小学生くらいの傘を持った子が持ってない子に声をかけて、相合い傘で歩いていく姿を見てほほえましく思いました。この子達は無意識に無財の七施をしているんだと思い感心しました。
 無財の七施とは眼施(優しい眼差し)和顔施(笑顔で接する)言辞施(思いやりの言葉)身施(身体を使って行う施し)心施(思いやりの心)壮座施(席をゆずる事)房舎施(一夜の宿を貸すこと)です。

一昔前は傘のない子に一緒に入ろうというのは普通で当たり前のように思いましたが最近はそんな光景をあまり見かけなくなったように思えます。
 一人一人が「自分さえ良ければ」とか、「傘を忘れたのが悪い」という思いやりのない心になってきているのかと思います。

布施のこころとは濡れている子がかわいそうだから入れてやるのではなく、自分だけが濡れずに傘をさしていたのでは気がすまないから私のかさに入ってください。(一つのかさに二人も入ったらどちらも濡れるけど半分ずつ濡れましょう)というのが布施のこころだと思います。私は小学生のそんな行動を見て考えさせられました。
 普段の生活の中でもやさしい笑顔で会話したり、重い荷物を代わりに運んだり、満員電車で席を譲ったりと簡単に実施できます。
 受けた人はもちろん、見ている周りの人も心暖まるのではないでしょうか。
 見返りを求めたり、恩着せがましくなくさりげなく布施の心を表現できたらとても暖かい人間関係が築けて素晴らしいだろうと思います。

(大見宥健)



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