信仰―法話コーナー


法話

心のブレーキ【2009年2月の法話】

近年、日本でも老若男女問わず、登山される方が多くなりました。 ここ弥山でも、休日ともなりますと多くの登山者で賑わいます。 しかし一方で、ゴミも増えました。

その中で一番多いのが、おにぎりやお弁当、あめの包装に使われているビニール・プラスチック製品です。

ほとんどの方は持って帰られるのですが、なにせ山の上、突風で飛ばされたものまでは拾いにいきません。 ところがこのゴミ、一番厄介なのです。 自然界に存在しないこの物質は、人の手によって作り出されました。 だから自然には絶対戻らないのです。

法句経の中に、
「われ影響することなからん」とて善を軽んずる。 水の点滴はよく水瓶(すいべい)をも満たすなり。 少しづつ積みても賢者善に満つ。
とあります。

訳しますと、水の一滴一滴を貯めるならば、それはほんのわずかづつであっても、集れば大きな水瓶を一杯に満たすほどの水の量となる。 それと同じように、「これくらいの小さなことなら、自分に何の影響があろうか」と、小さな善事を軽んじて見すごしてはならない。

悪いこともまた同じことで、こんなことぐらいと思っている小さな悪事の積み重ねが、次第に良心を麻痺させて、大悪事を犯す元となる。 ということです。

「これくらいなら・・・」という思いは、結果、自分自身だけでなくまわりをも不幸にしてゆくのです。 一人一人が自身の心にブレーキをもって、一日一日少しづつ良い行いを積み重ねていくことが、幸せへの第一歩なのです。

(酒井太観)



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