信仰―法話コーナー


法話

■心の華【2008年4月の法話】

 寒さに震え、早く春になって欲しいと願い、彼岸を過ぎると厳しい冬がようやく・・・と思っていると堰を切ったかのように各地で一気に春の陽気となりました。花見の季節で気持ちも弾む頃ですが、花粉症をお持ちの方には辛い時期で早く過ぎてほしいと願う人も多いのではないかと思います。

私自身も鼻炎持ちで、さらにここ数年は花粉症を患い、日によってはとても辛いことがあります。それでも薬やマスクをすることが煩わしいので無防備で外にいますと、心配した信者さんが「マスクした方が楽よ」と声をかけてくださいました。

確かに、マスクをするだけで花粉が直接体内に入るのを防いでくれるため、くしゃみや鼻水などの症状が軽くなりました。始めからこすすればいいのですが、人間はやはり自ら苦しみを体験しないと分からないことが沢山あります。

辛いことや苦しいことは誰も嫌いますが、人間生きていれば必ず何かしら体験することになります。ただそれらを緩和させることはできるのです。例に挙げた花粉症もマスクや薬などで予防することで、症状を和らげることができます。あらかじめ苦しみを少しでも防ぐように勤めることが大切なのです。

人が生きていく上で様々な苦しみが待ち構えています。身体に起こる病に限らず、心や取り巻く環境、物欲など人それぞれにまた、同じ苦しみで悩む人もいることでしょう。

しかし、このような現世だからこそ、これらを予防する、あるいは和らげるための正しい智慧を身につけ、乗り越えて行く強い精神が鍛えられるのです。

辛さを抱え込み、ひとり闇雲に立ち向かうのでは途中で折れてしまいます。周りの人にも苦しみがあることを理解し、「人はもちつもたれつ」支え合い、仕え合う気持ちで接することが自らの苦しみのみならず、周りの苦しみを予防したり、和らげたりする「幸せ」につながるのです。

皆それぞれが持っている仏さまの心の華をたくさん咲かせてほしいものです。

(亀井山法秀)



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