信仰―法話コーナー


法話

新しき出会い 【2006年9月の法話】

平成18年7月17日に弘法大師修行の1200年間不消霊火が弥山『霊火堂』に戻りました。
  平成17年5月5日の全焼から落慶まで439日の日々が色々ありました。
  一番印象に残るお話をさせていただきますと、84歳にもなられるご高齢のお婆さんで、ロープウェーから徒歩で1時間もかけて霊火堂まで登ってこられました。その頃は仮設の霊火堂でいつも通り霊火をお守りしておりました。彼女は三鬼大権現御信者さんで、弥山本堂と三鬼堂で1時間程お勤めをされて仮設の霊火堂でも半時間位お勤めを終わられてからお話しいたしました。
  ご主人は、終戦後亡くなられ、子供さん2人を1人で育てられた事や、お嫁さんが自分の事を大切にしてくれた事、三鬼さん霊火堂の事などお話ししてました。そして最後に『私は今日体調が良かったし、三鬼さんのお陰で今まで生きて来られました。いつも霊火堂の大釜で飲む霊湯のおかげかもわかりません。今日は持ち合わせがありません、100円ですが寄付させて下さい。そして長年使わせていただいた念珠をできたらお坊さんの手で霊火堂の土中に埋めて下さい。私はもうこの場に立つ事は出来ないでしょうから、ぜひともお願いします。』私は言葉が出ませんでした。
  人間一人では生きていけないのは、みんなよく分かっています。しかし精神的な部分は友達・両親色々な人と相談するが、結局自分が決断しないといけません。
  でもそんな時、弘法大師・虚空蔵さん・三鬼さん・お不動さんが自分といつも一緒におられて見守っていただいていると思えば、智慧をかしていただけると念じたそうです。
  『霊火堂』は焼失して、過去の想い出を降り返り、今回落慶法要を終えた『霊火堂』は日々新しい出会いと希望に溢れた所として、人々や私達を迎えてくれるでしょう。

(小野 湛海)



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