信仰―法話コーナー


法話

本尊 波切不動明王【2005年10月の法話】

大聖院本坊の勅願堂では、毎日朝十時より護摩供養を修法いたします。
信者・参拝者の皆様からの、特別祈祷、護摩木を本尊に祈願いたしております。
ご本尊は、波切不動明王で1593年(文録2年)豊臣秀吉公が奉納されました。
波切不動明王は、秀吉公が朝鮮出兵の際に、軍船宝丸に安置して必勝と、海上安全を祈念した秀吉公の念持仏であり、また、鳥羽天皇勅願の祈祷堂本尊としてお祀りされた大聖院の本尊であります。
『波切』の由来は、当山開祖弘法大師空海が、唐からの帰国途中に、嵐に遭い、船が難破しかかった時に、師である恵果和尚から頂いた霊木を一刀三礼されて彫り上げた不動明王に祈願すると不動明王が船の帆先に立たれ、右手に持った利剣で押し寄せる波を切り裂いて無事に日本に帰国されました。その波切不動明王は今も高野山南院の本尊として大切にお祀りされています。
その由来によって、少しでもご利益にあずかろうと、全国に波切不動明王がお祀りされてきました。
波切不動明王の、ご利益は当時漁師さんの航海安全が主でしたが、現在は、諸願成就に変わってきました。
開祖弘法大師空海も、不動明王を一生涯念持仏としてお祀りされ、京都の東寺には大師が住んでおられた御影堂があり、本尊はやはり不動明王であります。弘法大師空海の教えの中に、不動明王念誦次第があります。その中には『右の手に智剣をとるは、三毒の惑を殺害するなり。』とあります。
三毒とは、貪(自分の思うようにしたい)、嗔(思うようにならないと怒る)、痴(心の中でぶつぶついう)ということです。
その三毒が起こる原因として、人生でいろいろな欲望や難があるからです。
例えば、欲望は家が栄えてほしい、金銭的に報われたい、太陽のように明るい子供がほしい、一方難は、家計が苦しい、病気、事故・・・突然降りかかってきます。その欲望や難から救っていただこう・人生の波を切るように払いのけていただけるように波切不動明王におすがりするのです。
難が起こった時だけのお祈りでなく人生の難が、大難が小難に又、無難になるように、私達の人生の船先に立って先導していただけるように、波切不動明王におすがりし、日々感謝の生活を送りご参拝の際は、勅願堂にお参り頂き、皆様と共に諸難を除いていただきたいものです。
南無大師遍照金剛 合掌

(小野 湛海)



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