信仰―法話コーナー


法話

心のありかた【2005年8月の法話】

近年、新聞・テレビ等で知る話題は信じられないような事件が後を絶ちません。
世界で一番安全な国といわれてきた日本がずいぶん昔に感じられます。
その中で特に家族間のトラブルで、親が子をまた、子が親を殺してしまう事件が増えているようです。
今の子どもたちは、早ければ幼稚園から受験して入学し、外出時には防犯ブザーをつけていかなければいけない世の中で、たくさんのストレスを抱えて生きていかなければいけません。
また、親も共働きが増え、子どもとコミュニケーションをとる時間もなく、イライラと慌しく日々を過ごしている方が多いのではないでしょうか。
どこか狂ったところが一ケ所でもあると、それが周囲に波及して、周りの者の平静な気持ちを失わせ、果ては、取り返しのつかないところまで発展するのです。
お大師様は般若心経秘鍵という書物の中で「無辺の生死いかんがよく断つ。ただ禅那(ぜんな)(と)正思惟(しょうしゆい)のみ有ってす。」と謂われています。
これは、『果てしない苦悩の根を断つことができるのは、ただ瞑想の静寂な心と、正しい智恵である。』と言う意味です。
精神統一の瞑想によって、明るい智恵の正しい判断が生まれてくるのです。
心が静まると、その静かな心境から、正しく道筋を立て、考えることができ、それが人間にとって実は救いにつながるのです。
お寺の本尊様や家の仏壇に手を合わせ心を静め、今一度自分を見つめなおし、正しい判断ができるように心を養うことが必要である。

(油田 正光)



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