信仰―法話コーナー


法話

一番好きな仏様【2004年8月の法話】

  あなたはどんな仏様が一番お好きですか。唐突にこんな事を聞かれて、びっくりされたかもしれませんが、おそらくこれを読んでいらっしゃる方だったら、「私だったら家の仏壇の仏さんが阿弥陀さんで親しみが有って好き」とか、「私はむかしからお不動さんが一番」などそれぞれあると思います。私達が生活していくうえには、出会いが有ります。まず初めてその方とお会いしたなら、あいさつしてお話して、と言う具合に進んでいって、親しくなると「今度一度、一緒に食事でも」となるのではないのでしょうか。その時に「食べる物は何がお好きですか」とたいがいは聞くのではないでしょうか。それと同じ様に仏様はどの仏様が好きですかとお聞きしました。これも人それぞれ好みが有ると思います。また人間なので好みが有って当然だと思います。
 元々、仏教は、古代インドでお釈迦様によって開かれました。それが中国などを経て日本へ来ました。日本にも、むかしから信仰はあったのですが、今現在の日本の主流は仏教です。今の私達の食事のスタイルにも似ている所が有ります。仏様の世界は総合病院や大きな街と大変似てます。例えば総合病院は私達の症状によって行く科が有る様に、仏様の世界にもそれぞれ得意な所が有り、病人が病気を治してくださいと願うなら薬師如来、智恵がほしいなら、虚空蔵さんや文珠さん、恋愛を成就したいなら愛染明王など、大きな街の様に私達のニーズに合わせて仏様は、はたらいてくださいます。
 先日、こんなお参りの方がいらっしゃいました。「こちらに、お不動さんがいらっしゃると聞いたのですが」と問われたので案内し、少しお話してみると、その方は、大変、不動明王が好きで、何があってもお不動さんの様な方でした。私は、その方が大変幸せな方だと思いました。人が生まれて死ぬまでかかりつけの町のお医者様で一生終えるなんて最高ではないですか。人は生まれたら必ず老いて、死を迎えます。これは皆、平等に来るものです。でもその課程で健康で幸せにすごせたら、それに越した事は有りません。しかし万一の場合、町医者では対応出来ない場合が有ります。それと同様に仏様も場合に合わせ頼る事も大事です。どこかの国の政策ではないですが「ゆりかごから墓場まで」まさしく仏様の世界と同じです。
 ちなみに私は、一番好きな仏様は、お地蔵さんです。なぜかと言えば、どこでも(道端などにも) いらっしゃる仏様で、お願いすればたとえ地獄で有っても助けてくださる。そして、生きている物全てを助けてくださいます。そんな大きな慈悲に接すると自然に手をあわせられずにはいられません。

(福嶋 範道)




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