信仰―法話コーナー


法話

サルの知恵も必要【2004年2月の法話】

  こんな事を書き始めると、いかにも私が年をとったみたいですが、今年も新春を迎えて、平成と言う時代も十六年になりました。昭和がおとといだったとは言いませんが、平成に時代が変わって十六年間もたち、大正よりも長くなっているのをあらためて気付きました。平成と言う時代になってからは、世紀も二十世紀から二十一世紀に変わり、色々な意味で新時代を迎え、世の中が変わっていく感じが多くある様な気がしてたまりません。先日も受験合格の御祈祷に来られた方に申し込みを書いて頂いていたら、生年月日の所を西暦で記入されました。私が記入するなら「昭和何年」と記入するのがあたりまえと思うのですが。最近の学生さんは西暦で書くのが普通なのかもしれません。しかし、これからこの時代を担う彼ら達に私が合わせるのは少々大変かもしれません。
  戦後の日本、私達の世代は飽食の時代で育ちました。戦国武将の武田信玄は、六分の勝ちをもって十分な勝利と考え、それ以上を望まなかったと言われ、現代に忘れられた様な腹八分より控えめです。もっとも引き時を誤る失敗を無くす為にも必要です。
  今年は「サル」年です。むかしから大切にされる物の一つが干支です。子供の頃、よくまわりにいる大人達は「あなたは○○年生まれだから、そう言う所がいかにも○○年らしいよね」と聞いた覚えが多々有ります。が、その中に「猿知恵」と言う言葉があります。これは、どちらかと言えば悪い意味として使用されますが、この「猿知恵」を今年は良い方向で使ってみたい物です。
  例えば、家庭内ではつい感情の思うままに言葉を使用していますがこの「知恵」を使い、一言発言する前に考えれば、角が立つ事も少なくなるのではないのではないでしょうか。

  何かをする行動一つもそうです。そうして一つ一つに知恵を上手に使って、自分のまわりから世の中を丸くすれば、社会全体が丸くなり、信玄の故事を習わば、欲を張って、危険をおかすより、六分の成果を完全にし、焦りや自信過剰で、大切な一日を無駄にしないで、謙虚で誠実な気持ちでなに事にも臨み、堅固な日々を送れば、今年のサル年の一年はもとより、これから来たる新しい時代でも良い日ぐらしが出来るのではないでしょうか。 (福嶋 範道)



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