信仰―法話コーナー


法話

■癒2003年4月の法話

 最近、テレビやマスコミなどで、よく使われる言葉の一つに「癒」が有ります。先般ノ−ベル賞を受賞された田中さんも「癒系」などと言われて注目をあつめたり、また「癒系ミュージック」とか言われ人気が有ったり「癒系グッズ」など、「癒」と言う言葉を私達は、耳にしたり、目で読んだりします。
 私が初めて「癒」と言う言葉にふれたのは「病気平癒」と言う言葉でした。私の手元に有る辞書で調べてみると、「癒す」は、病気や疲れをなおす。と書いて有りました。世の中、平成の時代になり日本は不況に入って、会社の倒産やサラリーマンのリストラ、子供による犯罪、二十年前では考えられなかった事件、大きな台風や地震など有り、私達が日々の生活をしていくだけでも大変な時代で、世の中の人々は心や体に疲れをためこんでいるのではないのでしょうか。そんな時代だから「癒系」が流行るのではないでしょうか。どんなに強いといわれる人でも、どこか弱い所をもっています。だから我々人間は心の中で「癒されない」と思う事が有るのだと思います。健康な人でも癒されたいなぁと思うのですから、病気の人なんかは、体は元気で健康な人になりたいと思い、心はストレスの無いすっきりした心持ちでありたいと願うのは、もっともな事です。
 すこし前に私の家族の者が病気で入院して手術をしました。本人曰く「体は手術をして薬を頂き少しずつ元気になっているけれどもやはり薬だけでは人間は元気になれない。お見舞いに来てくださる人とお話しをしたりはげましていただく事がいい。とくに笑い話をすると元気になれる。やはり笑う事は大切ね」と言っていました。
 私が以前読んだ本にアメリカで実際に有った話なのですが、一人の男がノイローゼで入院して、同室の人が夜になればトイレに行けない病気だったが、子供みたいに馬鹿話しをして笑わせながらトイレに行かせたら、次から一人で行ける様になった。それを見て、その人は二十五歳位から医大生になり、本当は三回生から大学病院の病室に入れるのに、一回生から内緒で病室に忍び込んで、入院している子供達や重い病気の人を笑わせて心から元気にさせ感謝された。彼は大学などからルール違反だと言われたり、彼なりに大変な苦悩があったが、信念をつらぬき、現在では、大人気の医者としてやっている。
 やはり人間は、心と体が健康である為には、生活の中に「笑い」があれば元気に生活が出来る。その元気を分けあって、平和な世界がずっとつづく様に願うばかりであります。まだ二十一世紀は始まったばかり。「癒し」と言う言葉を使わないでいい「心の時代」を作りましょう。


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