信仰―法話コーナー


法話

■精進(しょうじん)2002年10月の法話
 
 
精進(しょうじん)とはサンスクリットのヴィーリヤの訳で、ひたむきに勇敢に善をつとめ励ます心のはたらき、または励む行為をいう。善を行い悪を断つ努力を継続的に行うことである。大乗仏教の実践徳目である六波羅密、布施・持戒・忍辱(にんにく)・精進(しょうじん)・禅定(ぜんじょう)・智慧(ちえ)である第四に精進があり、これらは仏教における六つの修行であり、その一つが精進である。

 さらに精進は仏門に入って宗教的な生活に励むことをいうようになり、のちには憎の修行にならって魚鳥獣の肉を食べないことをいうようになった。むろん酒もいけない。この言葉は、日本人の生活の中に深く浸透し、今でも「努力する」というような意味にもなって、一般で使われている。

 「精進料理」は寺で持戒のために、もっぱら野菜・乾物・穀類を料理して食べるのであるが、在家でも仏事には“なまぐさ料理”をやめて精進料理にするのが普通である。精進料理は自然の持ち味を生かしたもので、献立は四季によって趣を異にする。材料としては椎茸
(しいたけ)・豆腐(とうふ)・麩(ふ)・湯葉(ゆば)・干瓢(かんぴょう)などの乾物と昆布(こんぶ)・若布(わかめ)・ひじき・海苔(のり)などの海草類及び豆腐・油揚・こんにゃく・納豆・素麺(そうめん)・ごぼう・にんじん・大根・筍(たけのこ)・蓮根・じねんじょ・蕗(ふき)・芹(せり)・わらび・茗荷(みょうが)・うど・くわい・しようが・紫蘇(しそ)・木の芽・きのこ・・・、あえものに用いる胡麻、風味を添える柚子(ゆず)など山野田畑のものを広く利用している。味噌は大切な調味料であり、昔は諸寺院でみずから醸造したものである。「味噌すり坊主」とか「胡麻をする」とかいう言葉は精進料理と関係がある。

 等々ありますが、本坊大聖院でも薬膳料理とともに「精進料理」を受けたまわっています。高台に位置する大聖院のすばらしい見晴らしと、功徳ある境内でいただく料理はまた格別の味わいがあるものです。


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