信仰―法話コーナー


法話

■「順番って何」2001年10月の法話

 私達が生まれてから死ぬまで、普通の社会生活をしていくうえで、いくつか必要な物があります。その中の一つに「順番」と言う物があります。その順番は、生まれた途端に始りそれが人生最初の順番ともなります。例えば何人兄弟の何番目だとか、一人っ子でも最初に生まれた子供だから一番目ということになります。その後いくつかの順番を体験する訳ですが、殆どの人は、保育園や、学校に入って、本格的な順番を経験することになります。おもちゃを使って遊ぶ順番とか列に並ぶ順番や運動会のかけっこの順番なんかがあります。ここで順番を学ぶことは、人が社会生活をしていくうえでとっても大切なことです。

 ところで、私達が日々生活していくうえには、いい順番と悪い順番があると思われます。いい順番とは、いい順番になるために自己を切磋琢磨し、努力した結果が、自分にとってプラスになることだと思います。それに対してよくない順番は、自己中心になり他の人に迷惑をかけたり、相手に不快な思いをあたえてしまい、無意識のうちに結果としてマイナスになっていることだと思います。

 ある時、私の所へ一本の電話が入り「お葬式が出来たので、手伝ってもらえませんか。」と頼まれました。今まで何度となく、お葬式のお手伝いをさせて頂いているので二つ返事でお受けし、日時・場所だけ聞いて電話を切りました。当日、会場である自宅に伺いました。ごく普通のお宅だったので会場は葬式をするには決して広いとは言えず部屋の中に柩が置かれ所狭しと生花などが並べられていました。遣影を見ると亡くなったのは、若い青年でした。式が始まる前、故人のお父さんが、ご校拶に来られました。私はいつもと同じ返事しか出来ませんでした。式が始まりいつものように進んで行きました。私の席の後には 故人の祖母の方が座っておられました。喪主焼香の時、その祖母の方がせきを切ったように泣き始められました。それもそのはずで、今焼香しているのは息子で、故人は孫なのですから、私も人の親としてそれがどれだけ辛く、悲しい物かよく分かり、会った事もない人の葬儀とはいえ、心の重くなるような葬式でした。やはりむかしから「親より早く死ぬのは一番の親不孝だ」と言われているのは本当にそのとおりだと思います。

 我々は日々生活をしていくうえで、良い順番か悪い順番かをよく見定めて、良い順番になるよう心掛けねばいけないのではないでしょうか。


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